リッジスカイウォーカー

ブレードランナー 2049のリッジスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.9
これはもうど直球のSF。

35年の時を経て作られた続編、どうなることかと思いましたが、もう最高の世界観です。前作から30年の時が流れたサイバーパンクなビジュアルが、全編、ブレードランナーたらしめてます。

特にこれまたハンス・ジマーの音楽が場面場面を盛り上げる。
もうこの壮大な映画を壮大にするには、ハンス・ジマーしかないっしょ!ってなくらいジマーしてますw

こないだダンケルク見たばっかりってのもありますが、まぁ重厚感がハンパない。
むちゃくちゃ合いますね。

ただ難点が。。

展開が淡々としてる上にこの音楽、僕はとてつもなく心地良いみたいで、眠くなっちゃうんですよ毎回!
ハンス・ジマーは睡眠に持ってこいの波長のようですw
だから辛い。瞼を必死に開けておりましたw

デッカードが出るというので、前作をちゃんと予習して行ったのですが、いやホント、観ておいて良かったです。
ていうか、ハッキリ言って前作観ていないとお話について行けないので、本作を鑑賞する前は必ず観てください。
ファイナルカットで(僕はこれしか観てないです)。

とにかく丁寧に話が綴られます。
上映時間164分は伊達じゃない。
ちょっち長いですが、そこまで長さを感じず没入できます。
SF好きには堪らないです。
続編を作ってくれて、本当にありがとうございます。

ホログラフィックの女性は、むちゃくちゃ流行りそう。
こんなんできたら、生身の女性はいらないなって思う時代になるかもしれない。特に今の日本社会を観てると、夢想の話ではないなって感じがする。

そのうちいつかきっと人類は、アンドロイドと人口の比重が変わる時がくるかもしれない。

それくらい、人間かアンドロイドかなんていう視点はなかった。

人類に問いかける生命の物語。
人によって時代によって捉え方は変わってくるであろうSF史上に残る大傑作。