あおい

マレフィセント2のあおいのレビュー・感想・評価

マレフィセント2(2019年製作の映画)
5.0
純粋な愛と、彼女に与えられし運命が繋がる時、悪しき伝説に光が差す…

アンジェリーナ・ジョリー主演、「マレフィセント」のその後を描いた続編!
ディズニー実写の中では一番思い切った新解釈を取り入れ、マレフィセントの株をとことんまで底上げしてくれた大傑作!

ただひたすらにカッコいいアンジー。もうマレフィセントをただのヴィランとは思えない。

◎ストーリー
オーロラが永遠の眠りから覚め、王国に平和が戻る。さらに、フィリップ王子の求婚をオーロラが受けたことで、妖精の国は浮き足立つ。ただ1人を除いて。育ての親であるマレフィセントである。
オーロラの必死の説得により、フィリップの住む王国の晩餐会への参加を、マレフィセントに承諾させるのだが、そこで彼女は激昂し、フィリップの父親に呪いをかけてしまう。愛を知ったはずのマレフィセントは、なぜそこまでしてこの結婚に反対するのか…?

ディズニーアニメ版の「眠れる森の美女」は、どこか物足りなさを感じていて、何か綺麗にまとりますぎというか、ヴィランであるマレフィセントがキャラ立ちしすぎというか…

なんかそういう得体の知れんモヤモヤを、見事に解消してくれたという意味でほんまに観て良かった。続くべくして、作られた続編って感じが大いにして、2作セットで完結としたあたりも凄くいい。

起承転結の構成具合は、非常にシンプルなのですが、終盤にかけて溜まっていくフラストレーションと、それをディズニーらしく払い去ってくれる演出には感動しました。

親子の愛と、辛い過去を乗り越える方法というものを、マレフィセントと王妃で対比させながら描くのが今作のテーマ。
良くも悪くもディズニー特有の残虐になりきれないヌルさや、生と死を直接的に見せない配慮というのが、結構削がれてるように思ったのも、今作のいいところです。

愛だの真実のキスだの、そういうもので片付けなかった結末は、腑に落ちて理解しやすかった。

そしてラストのワンシーンなんかもとても趣きがあり、観る人に余計なモヤモヤを与えない、ほぼ死角なしの作品でした!

子どもたちが、アンジーの養子じゃないのか?と疑ってしまって、気が散った( ^ω^ )

2019年劇場鑑賞88作目
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