リリー

愛を綴る女のリリーのレビュー・感想・評価

愛を綴る女(2016年製作の映画)
4.2
久しぶりに心にじーんと熱い感情を持って映画館を出ました。情景も俳優さんたちも音楽も全て美しい映画でした。初めは、周りを巻き込んで叶わない恋にばかり走る狂気の女性を描いたものかと思いましたが、最後に本当の愛とは何かと考えさせる大きなテーマを与える映画でした。人の心を癒すのは人なのですね。
ドラマだと思っていたら、最後にはミステリーの要素もあり、あっと驚く展開もありました。
主人公ガブリエルをマリオン・コティヤールが演じるので、心の変化を美しさと見事な感情表現で伝えていました。主人公に劣らず強い印象を残したのは彼女の夫です。彼の、「きみに生きてて欲しくて。」は最強の愛の言葉です。
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