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わたしは、ダニエル・ブレイクのtoshiのレビュー・感想・評価

5.0
フィルマのジャケ(ポスター)に写るダニエルとケイティ・・・。そしてケイティの二人の子供・・・。今作を観終えて改めてジャケ見て思ったのは、4人は出逢ってから大切な「友達」の様な存在だったんだなぁという事でした。ジャケの4人の画は、今作を観終えると何とも言えない奥深い関係を感じさせてくれました。

心臓の病気で仕事に就くことが出来ないダニエルと貧困なシングルマザーのケイティが職業安定所で出逢う事から始まる今作。安定所職員の結果しか求めない機械的な対応が腹立たしくて、そして悲しくもなってしまいます。

不器用ながらも懸命に少しでも安定した生活を手に入れたいダニエルやケイティを何故そこまで追い込むのか・・・。プロセスなんて一切関係ない職員の対応が残念で悲しくていたたまれません。

それでも支え合うダニエルとケイティ親子・・・。そのプロセスともいえるやり取りが兎に角健気で微笑ましいです。

ケイティがフードバンクで取った行動に涙し、ダニエル申し立て文の「わたしは、ダニエル・ブレイク。それ以上でもそれ以下でもない!」という言葉に「くっ!」と押し殺したい言葉と涙を抑えて今作を観終わり帰路につきました。

帰宅後、ラヂオでJ-WAVEを聴きながら本レビューを書いていたら、ストーンズの「友を待つ」が流れてきて・・・・。抑えていた感情が涙となり滝の様に溢れ出しました。
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