hajime363

わたしは、ダニエル・ブレイクのhajime363のレビュー・感想・評価

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ヒューマンドラマかと思いきやガチガチに問題提起寄りの映画でした。

まぁ、タイトルままですが中心人物であるダンは一貫して、ダニエル・ブレイクな訳です。
冒頭の医療専門員?の手当給付審査では象徴的かつ非常に的確にダンのキャラクターが提示されます。
(個人的にこういう「そんなこと言わなくても分かるだろ!」みたいに感情剥き出しで自身の文脈を押し付けて、受け手に高いリテラシー能力を要求するおじいちゃんは苦手ですな)
そして、終盤で上記の審査シーンが対比として活きてきます。果たして、ダンは物語を経て変化(成長)出来たのか…?笑

ダンがある意味で完成された主人公である一方で葛藤や成長といった物語としての要素は、ケイティにのみあった印象です。(その内容は割とありきたりですが…)

問題提起の部分についての感想(意見)は国にあまり期待しない方がいいってとこですね。巨大な組織には仕組みが必要な訳で仕組みには例外はあってはならないし、等しく“隣人”のような扱いは出来ませんよ。“隣人”の定義は人それぞれですしね。
今回のケースだとケイティはもろに自己責任ですし、ダンは民間の保険にでも入ってればよかったですね。
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