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ラビング 愛という名前のふたりのslvのレビュー・感想・評価

4.5
異人種間の結婚が禁止されていた時代の(といっても、たった60年前!)、タイトル通りに「ラビング」という名前の夫妻が貫いた、真実の愛のストーリー。
素晴らしかったです。。本当に。

とても強くて、とても切実な、美しい愛の実話でした。

愛は人を、強くたくましくする。
本当の愛は何があっても、ぶれない、揺らがない。
そして、愛する二人を、何物も引き裂くことは出来ないのだ。

主役二人の丁寧で繊細な表現力が素晴らし過ぎて、これが演技であることを忘れてしまうほどに、引き込まれていました。
愛する人を見つめるまなざしが、優しくて、自然で。

お互いに強くたくましく生きて、大切な愛を守りながらも、やはり時には苦しさや悔しさに負けそうになる時もある。

だけど、彼らには敵だけでなく味方もいた。

愛する人を信じて、二人の愛を信じて、あきらめず闘い続けるミルドレッドの姿は、凛としてとても美しかった。


そして、必死に愛を守りつづけたリチャードが言った一言。

「伝えてくれ。俺は彼女を愛していると。」

この言葉に、うち震えた。

こんな愛に、憧れて止まない。


ラスト、テロップで記された文章と、美しい1枚の写真に、涙が止めどなく溢れました。。
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