BOB

お嬢さんのBOBのネタバレレビュー・内容・結末

お嬢さん(2016年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

1930年代日本統治下の韓国を舞台にした、パク・チャヌク監督の官能スリラー・サスペンス。

一人の女性がある令嬢の侍女として雇われる。その令嬢を騙し、詐欺師の"伯爵"と結婚させるという使命を持って。

🐙

過激なエロ描写や卑猥な発言に面食らったが、エンタメ作品としてとても面白かった。パク・チャヌク監督らしいエログロスリラーだった。

3部構成となっていて、1つのストーリーを複数の視点から描く見事なプロット。二転三転する展開に惹き込まれた。映像もしっかり作り込まれていて、美しく興味深かった。シリアスなシーンにある滑稽な笑いもGood。

テーマは、女性の男性支配社会からの解放。あくまでも"復讐"ではなく"解放"。『テルマ&ルイーズ』の逃避行を想わせる爽快感があった。

韓国人俳優さんたちの日本語が絶妙に良い。流暢すぎずカタコトすぎず。時代設定やキャラクター設定にハマっているように思えた。

悪趣味な官能小説朗読会。

※どんでん返し展開。本当に整合性がとれているか、再鑑賞時に要確認。

461
BOB

BOB