レビューというよりメモ書き

お嬢さんのレビューというよりメモ書きのネタバレレビュー・内容・結末

お嬢さん(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

鑑賞前はしがない待女が美しいお嬢様に仕えることになり、やがて恋に落ちた二人は禁断の関係に溺れてゆくーーー
という感じのストーリーかと思っていたが、良い意味で裏切られた。
観賞後は"一枚うわて"という言葉が浮かんだ。詐欺師の男も人を騙す能力に長けているが、秀子はすらりとその上をいく。そんな秀子が惚れた相手がスッキという純粋な人だったのがなんとも人間味がある。
「女は暴力により極上の快楽を得る」みたいな詐欺師の男のセリフにかなり引いた。卑猥な朗読で秀子に惹かれた時点でうわっとなったが。
スッキも最初のきっかけは秀子の身体の美しさだったけど、支配欲はあまり見えない。体を重ねる前、キスの時飴を舐めて甘くするところがかわいらしかった。風呂場のシーンといい、自らの母親のセリフを秀子に言うシーンといい、秀子を可愛がるような気持ちもあったんだらうなと思う。秀子が読まされた卑猥な本を怒りに任せてぐちゃぐちゃにするシーンのスッキの真っ直ぐさが好きだった。