しんめん

セールスマンのしんめんのレビュー・感想・評価

セールスマン(2016年製作の映画)
4.0
観終わって一言。
やっぱりファルハディ映画‼️
ブレてないですね。
事件をきっかけにガタガタと崩れていき、
露わになる夫婦関係。
冒頭のビルが崩れそうになるシーンが
この映画の象徴にもなっていますね。
劇中劇も象徴されていますね。
事件の真相は映画では語られずに
『藪の中』。いわゆる黒澤監督の
『羅生門』的に観ている人に委ねる形。
全貌語られずじまいは人によっては
納得いかないでしょう。
でもその事はファルハディ監督重視
していない筈です。人物の心理変化、
心理描写に重点置いてますから。
やはり衝撃はラストでしょうか。
加害者が被害者に、被害者が加害者に
見えてしまうこの違和感‼️
明らかに加害者悪いんですよ。
加害者の人はビジュアル的に
ちょっと違和感ありましたが。
妻の気持ちも分からなくないですが、
やっぱり夫は悪くないですよ。
このポイントがこの映画に対する
評価に直結するのではないでしょうか。
この手の映画を魅せる映画にしてしまう
ホント素晴らしい監督ではありますが、
『別離』には及ばないなと私は思います。
映画観終わってずっしりくる映画です。
しんめん

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