観終わって一言。
やっぱりファルハディ映画‼️
ブレてないですね。
事件をきっかけにガタガタと崩れていき、
露わになる夫婦関係。
冒頭のビルが崩れそうになるシーンが
この映画の象徴にもなっていますね。
劇中劇も象徴されていますね。
事件の真相は映画では語られずに
『藪の中』。いわゆる黒澤監督の
『羅生門』的に観ている人に委ねる形。
全貌語られずじまいは人によっては
納得いかないでしょう。
でもその事はファルハディ監督重視
していない筈です。人物の心理変化、
心理描写に重点置いてますから。
やはり衝撃はラストでしょうか。
加害者が被害者に、被害者が加害者に
見えてしまうこの違和感‼️
明らかに加害者悪いんですよ。
加害者の人はビジュアル的に
ちょっと違和感ありましたが。
妻の気持ちも分からなくないですが、
やっぱり夫は悪くないですよ。
このポイントがこの映画に対する
評価に直結するのではないでしょうか。
この手の映画を魅せる映画にしてしまう
ホント素晴らしい監督ではありますが、
『別離』には及ばないなと私は思います。
映画観終わってずっしりくる映画です。