Ryoko

マリアンヌのRyokoのネタバレレビュー・内容・結末

マリアンヌ(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

あの予告編は良いところを見せすぎではないかと思う。予告編の最後の赤いフードを被るマリオン・コティアールの決意に満ちた表情、そして何かを見つめるブラピの悲哀に満ちた表情を見たら、この映画はハッピーエンドではないと十分に予測できてしまう。そのくらいあの2人の表情は素晴らしかったと思う。

マリアンヌは、もっと悪い女のふりをしてほしかった。ナチスへの忠誠心もとても強い、しかし敵国の諜報員であるマックスを愛し彼との幸せな生活も望んでいる。。
二面性をうまく使い分け、しかし偽りない2つの感情に苦しむ‥。最後、正体がバレて追い詰められても「愛してる」なんて決して言わない。マックスを守るために悪い女のふりして強がって死んでく。。それがマリアンヌの深い愛だった、みたいな。

吹き荒れる砂嵐の中、小さな車の中でひっそりと愛し合った2人のラブシーンが美しく哀しい。戦時下で、明日がわからなくても誰にも言えない使命があっても、それでも小さな愛を守りたいと願った2人の愛がぶつかり合ったラブシーンだったと思う。
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