スタンドバイミー、グリーンマイル、ショーシャンクの空に、ミストなどで知られるスティーブンキング原作の映画化。
27年周期に現れ子供を拐う殺人ピエロに様々な事情を抱えいじめられている少年少女たち「ルーザーズクラブ」が立ち向かう話。
27という数字はスティーブンキングの作者人生の中でも意味のある数字で、詳しくはパンフレットをお読みくださいw
ちなみに1990年に最初の映像化がされていますが、それから27年後の2017年に再び劇場作品として公開されました。
殺人ピエロことペニーワイズは実在する殺人鬼ジョンゲイシーに影響を受けています。
こいつは6年間に33人者の少年たちを性的暴行したあと殺害、自宅の地下室に石灰を撒き遺棄しています。
腐敗を早めるために石灰を撒いていたため家宅捜索の際異臭やメタンガスが酷く命懸けだったそうです。
ペニーワイズは恐怖の象徴として子供達を襲う。
人それぞれ恐怖の象徴は違いますし、それに道化し襲って来るのが怖い。
R15指定の為残虐描写は手が食い千切られるなど結構強烈。
不気味な造形と気味の悪い甲高い声で笑いながら走って来たり、段階を踏んでしっかりホラー演出していてとても怖かった。
この作品の本筋はホラーではなく少年から大人になる話だと感じた。
子供の頃恐れていたものと対峙することで、成長する。
あの時に確かに感じた感情、好奇心、友情、初恋。
思春期の何とも言えない甘酸っぱさがとてもリアルで良かった。
原作は今作で描かれた少年時代と大人編に分かれていて再びペニーワイズとルーザーズクラブが対峙する話みたいです。
今作がホラー映画史上一番大ヒットした映画になり続編も決定しているので期待したい。
