tsuyocinema

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のtsuyocinemaのレビュー・感想・評価

-
【IT/イット “それ”が見えたら、終わり。】
舞台は80年代のある田舎町デリーで子どもが行方不明になる事件が多発する。
自身の弟が行方不明になってしまったビルとその友人たち「ルーザーズクラブ」は失踪した子どもの捜索をするが、事件を調べると恐ろしいピエロが彼らの捜索を阻むとともに恐怖を植え付けていく…

まず子どもたちの成長映画として様々な問題を抱えるルーザーズクラブたちは非常によく描かれていたし、それぞれのキャラがしっかり立っていてよかった。
むしろホラー映画よりブレイクファストクラブ、スタンドバイミー的な子ども成長映画に今作は力点を置いていたんじゃなかろうか?
子ども成長映画に主題を起こすことによって恐怖を糧にするピエロという設定が活きてくる。
また子どもたちは団結するのだが、大人達が子どもに無関心だったり、そもそも子どもたちにとっての阻害要因になっている点も今作の設定を強化するものであった。

リブート作品として上記に挙げたことは、本作での成功事項だと思うのだが、ホラー部分に関してはピエロの動きのアグレッシブ過ぎる点や怖いシーンでも画面に外光が差し込みすぎてたりが気になって仕方がなかった。
またピエロ発生のロジックがイマイチよくわからない。ここらへんは課題なのかなと。
tsuyocinema

tsuyocinema