とりひろ

LOGAN ローガンのとりひろのレビュー・感想・評価

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)
4.8
ヒュー・ジャックマン演じる孤高のヒーロー、ウルヴァリン。その幕引きに相応しい作品だったと思います。

生まれながらに持った3本の爪は、今まで数多の悪を切り裂き、そしてまた、彼に近付くもの全てを傷つけてきた。その爪も昔のような輝きはありません。純粋に彼自身が衰えていて、ウルヴァリンというよりも、ローガン本人を描いた映画でした。


態度とは裏腹に正義感の強い彼は、だからこそ、大切な人の罪を一緒に背負う道を選ぶ。チャールズと共に過ごしていたのは、彼にとっても未来を考えないようにする一種の逃げ道だったんでしょう。

追い込まれるようにローラとの逃亡の日々が始まり、ローガンにとって見たくなかった現実が、ローラという形となって目の前に現れる。彼女は昔のローガンであり、希望を持った一人のミュータントでもあった。彼女と過ごす日々は苦痛で、しかしとても大切な時間だったと思います。

徐々にお互いの距離が近付き、最後は、ローガンは人の温かみを受け入れることができて、ローラは彼の意思をしっかりと引き継いでいく。

「そうか、こういう感じなのか」

最後のシーンはとても感動します。涙が出ました。ぜひ見ていただきたいです!!!
とりひろ

とりひろ