エックスメン世界観の終末。
この近未来の世界線はバッドエンドか?
あの聡明叡知なプロフェッサーX・チャールズエグゼビアにその面影はなく、
死を待たれるだけの老体に。
ウルヴァリン・ローガンもまたヒーリングファクターの能力を失いつつあり、彼が不死身でなかったことを思い知らされると共に、
ミュータント全体の衰退が
ミュータント代表の二人の衰退に比例しているようで序盤から既にもの悲しい。
ミュータントの希望と呼ぶローラは
ウルヴァリンの能力を持つ少女ではあるが、
一縷の希望にすぎず、
それが強く、次第に太く、ゆっくりと紡がれていくことを願いながら
彼らは最後のミッションに挑む。
過去作品群と比較して
最も重く、質は深く、正直中盤は退屈でした。
それでも2000年から続いた
ヒュージャックマン演じるウルヴァリンの最後にふさわしい作品であることは間違いなく、
救いの無さもウルヴァリンらしいとすら思えた。