個人的に台湾映画の傑作と言えば「あの頃、君を追いかけた」が思い浮かびます。本作は同じく台湾映画で青春もの。そして高評価を得ていると聞けば当然期待バッチリで鑑賞に至りました。
2人の女子高校生と1人の男子高校生。3人の恋愛模様を描いた青春映画。夏の台湾という舞台を存分に活かした雰囲気作りもあり、青春特有の瑞々しさが前面に出ています。
何気に20年近く前の作品ということもあり、告白の方法もラブレター。かろうじて携帯電話はあるものの、アナログな当時の恋愛事情は懐かしく感じましたね。(当時中学生だったので)
好きな人へのアプローチも今なら下手したらストーカー扱いされてもおかしくありませんが、これも当時ならではかなぁと。
三角関係になってドロドロになるかと思いきや、また別の角度から物語の局面が表れて、もどかしさと切なさが滲み出てきます。そこまで大した展開も演出も無いのが、かえってより一層効果的でした。
号泣するほどの感動とはまた別で、爽やかな感じと自然的な明るさがあるラストシーンは、いつまでも心に残りそうな印象がありましたね。台湾映画、まだまだ面白そうな作品がかなり眠っていそうで、今後も色々と鑑賞したいです。
