太平洋戦争の末期に、己の信念から戦場においても、銃を手にする事、人を殺す事を拒否し、75人もの命を救った衛生兵のブレイブストーリー。
まぁ端的に言ってしまうと、戦場に舞い降りた(キリスト = 神)の話です。
ストーリー、キャスト、演出、全てが本当に素晴らしい…が、描かれているのは沖縄戦。
もちろん、沖縄戦であること自体が重要ではないし、日本を悪く描こうという目的の映画ではないのは、百も承知です。
だけれど、そういうことじゃないだろう。
映画では、屈強な日本兵しか出てこないけれど、実際には何の訓練も受けていない普通の住民が狩り出され、少年や少女など子供まで出兵させられたんだよ。10万人以上の沖縄の人達が殺されたんだ。
そんなの、映画だとしても楽しめるかよ。
それらのことを切り離して、映画自体を評価すべきなのか?そんなのは、俺には出来ない。
映画としては優れているが、許し難い映画。
あー、これが架空の映画だったらなぁぁ!!やるせない!!!