地獄以上に地獄な戦争描写に、恐れをなし、固まってしまった…。実際にあのような経験を今も世界のどこかで体験している人がいると思うと、何ともやるせなく重い気持ちになる。
もし、平和な時だったとしたら、デズモンドの信念の強固さは、頑固者とか、融通が利かないとか、割と厄介者のような扱いを受けるタイプのものであるかもしれないが、有事の時、皆が平常心や判断力を失ってしまっている時には、それは道標の一筋の光のように輝く。
目の前で繰り広げられる絶望に打ちのめされ、心身を消耗している兵士達を勇気づける希望の光。
自分には到底成し遂げられるはずもない偉業に息をのみっぱなしだった。