あきしげ

レジデントのあきしげのレビュー・感想・評価

レジデント(2015年製作の映画)
2.5
キレイで地味なゾンビ映画。

良かった点。

・ゾンビ映画のセオリーを踏む
・中盤までの緊迫した厳戒態勢

悪かった点。

・尖った部分がほぼなく地味
・カニバリズムのシーンなし

デンマーク製のゾンビ映画。
ヨーロピアンなゾンビ映画。
キレイな描写のゾンビ映画。

アメリカンのゾンビ映画と違います。
ゾンビ映画なのに清潔感があります。
最初から最後まで白のイメージです。
それぐらいキレイなゾンビ映画です。

ゾンビは走るワケじゃなくノロノロでもない。
現代のゾンビらしくその中間で襲ってきます。
昔ながらの数の暴力で迫ってくるゾンビです。
オリジナル要素として光に集まる習性を持つ。

中盤までは明確にゾンビが登場しない。
あくまでも感染の疑いのパンデミック。
そのような雰囲気で家に軟禁状態です。
当然ながらその間物語は止まっている。

ようやく動き出すとジェットコースターになる。
怒濤の展開と言いたいが全体的に地味な進み方。
グロテスクな描写はかなり控え目なゾンビ映画。
王道を抑えているのにカニバリズムだけはなし。

なんだか物足りない印象を持ってしまう。
クライマックスもなんだか腑に落ちない。
続編を感じさせる終わり方も微妙でした。

セオリーに従っているからって面白い作品にはなりません。
本作はまさにそれを体現している記憶に残らない作品です。
あきしげ

あきしげ