IQ高めのゾンビが出てくる映画。

この作品のゾンビたちは非常に頭の良い奴
とアホのゾンビがいます。
（基になった人間次第かも知れません。）

ゾンビたちによる人間の支配。
（一部を除いて）人間は食糧として牧場で
飼育・管理され、奴隷となっていた。
※主人公は捕虜として捕らえられた際には
種付け係に任命されました。…羨ましい。

ゾンビたちは牧場経営をしながら
仲良く元気に働いています。
（家畜が人間ってこと以外はホッコリする
いい映画じゃないか。）

まぁ…ゾンビ映画としては割とコミカルに
楽しめました。ホラー要素は皆無ですが。

あとパッケージの西洋風ゾンビは一切
出ません。チェックシャツの似合う農家の
おっさんゾンビたちの映画です。

アメリカ、リトアニア、イタリア合作ホラーアクション☆
構想5年、リトアニア史上最高額の製作費をかけたらしいw

んー…重苦しさとか、戦争アクションの雰囲気はありましたが、ゾンビの存在感が薄い。。
でも結構好きです♪



第二次世界大戦時、フィンランドとアメリカの精鋭部隊が、敵軍のシェルター破壊作戦に向かっていた。

簡単な任務のはずが、奇襲を受けて兵士は半減。
体勢を整えようとする彼等に、先程死んだはずの敵兵士が襲い掛かってくる。

生き残ったのは4人。
ロシア人の青年に助けられ、目的地だったシェルターに向かい、無線を探す事に。
そこは、ナチスが不死の実験をしていた場所。

次々と襲い来る死人達から、逃れることは出来るのか？



古い銃器や、軍服が良い！！！
戦いながらロングコートがはためくのは、かなり好きです☆
(マトリックス症候群ww)

ゾンビのメイクもなかなかですが、走るしあんまり噛まない戦闘タイプの為、グロは少なめで残念。
空腹感ではなく、敵とみなして殴り掛かってくるので、ただのゾンビより強くて怖いです(笑)

ラスト、アメリカ人とフィンランド人が1人ずつ生き残るのですが、アメリカ人が強すぎて笑えます！
大量のゾンビを1人で片付け、最強ゾンビと化した上司とはガチンコ勝負で勝利！！
常時｢パーティはこれからだぜ☆｣的な雰囲気で、ちょっと格好良く見えてきますw

でも、顔はフィンランド人の勝利なんだよなぁ～
あんまり使えない奴ですが、顔が良いので生き延びてましたww

ゾンビホラーではなく、戦争アクションとして見れば、なかなかの作品だと思います♪

プロットは「猿の惑星」から拝借して少々捻りを加えたんでしょうが、肝心のオチに何等意外性はありません。が、主人公の唐突な全く意味の無い結末に、別の意味の驚きから身体が弛緩してしまい、しばらくの間椅子から立ち上がる事が出来ませんでした(;-_-)

それに、オチ以前にゾンビが人間を支配する暗黒的な終末観がまるで伝わりませんし、人間の戦士集団もまるで緊迫感の無い緩慢な動きで、画的にものんびりとした牧歌的な空気しか漂ってきません。
Ｃ級ゾンビ映画としてはメイクの杜撰さや素人芸丸出しのゾンビの動きに興醒める方も多いかもしれませんが、生身の人間を食らうグロシーンやピストルの弾がゾンビの頭部に命中した瞬間後頭部が吹き飛ぶ特殊効果は手抜き感無しで、この点だけは非常に好感が持てます。

エンドロールからＴＶ用ムービーかオリジナルビデオだと思うんですが、そのクラスで言えば及第点のゾンビ映画なんでしょうね。
期待せず観賞すればそこそこ楽しめると思います。