ざきを

ペーパーマン PaperManのざきをのレビュー・感想・評価

ペーパーマン PaperMan(2009年製作の映画)
3.6
アマプラのジャケットだけでは読み取ることのできない深さがあった。

続編を書くことが出来ず、絶滅した鳥に自分を置き換えて共感し、イマジナリーフレンドの"スーパーエクセレント"に励まされたり、人生のアドバイスを受けるリチャード。そして過去に辛い出来事があったデビーとの不思議な出会い。

一見すると変な男の不思議な日常と、孤独からの脱却の物語。
確かにそうかもしれないけど、統合失調症や解離性障害の物語ともとれる気がした。
自分には見えるけど他人には見えない友達。その友達の描き方が少しコメディチックだから不思議と親しみが持てる。ファンタジーのようで非常に現実的なそんな雰囲気は、統合失調症や解離性障害をもつ人物が見ている世界を疑似体験しているのかも?と少し感じました。

心が重荷から解き放たれる瞬間。
そのきっかけはやはり人との繋がり。
人と関わり、言葉を交わす。どんな映画や本でも言っていることだけれど、一番大事なことなんですよね。
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