スズタカ

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガールのスズタカのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

いつもながら、大根監督は、女優さんの演出が、抜群に上手いっ♬♬ (*´꒳`*)

「モテキ」での、長澤まさみさんも超・最高ですが、今回の水原希子さん、トンデモなく魅力的でした♬ 女子会シーンを入れて、実在感を出すことにも抜かりないのは、さすがです。

構成や展開など、全体的に「モテキ」との共通点が多く、俺には大根監督のリベンジと感じました。

だとすると…大根監督、大成功ですよ!!

「モテキ」は、とにかくラストの結論が嫌いです。主人公の幸世は、劇中での経験を活かした成長がないまま、甘やかされたハッピーエンド…全く納得ができませんでした。

そこに来て、本作の結論は素晴らしかった!!

主人公のコーロキくんは、クライマックスで、あかりから「コーロキさんは、もう大丈夫だよ。」と言われても理解できずに、3年後の再会までに、劇中での経験を活かし、また、奥田民生のような大人になる目標も見失わずに、努力を続けて、自分を成長させていましたよね。

また、その後の立ち喰いそば屋のシーンも、感動的に素晴らしかった。コーロキくんは、若かりし自分の姿に、何を顧みたのか。

彼は、自身の状況を『周りから見たら、楽しんで仕事をしているように見えるかもしれないけれど、実際はそんなことはなくて、目標だった、奥田民生のような大人にも、なれていない…。』と、独白して涙します…が、

コーロキくん、君自身は気づいていないけれど、今、独白した内容、それは、君自身が、憧れだった奥田民生のような大人になれている、という証明なんだよ…涙。

そこでズボンに、そばの汁が飛ぶ。それが、何を意味しているのか?

『お前は、ちゃんと俺のようになれているよ!』という、奥田民生からの合格印でしょう?

コーロキくんは、それを理解できたかな?気づかずに、この先の人生も、もがき続けるのかもしれない…でもさ、それこそ人生って気がして、俺はとても感動しました。

※ゆきちゃん、色々と悩んでしまい、レビューに一週間もかかって、ゴメンね。
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