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ハイジ アルプスの物語のshortのレビュー・感想・評価

ハイジ アルプスの物語(2015年製作の映画)
3.0
アニメがあまりにも私の心に浸透しすぎていて(初回放映から数えて何度見たことか!!再放送があるたびに見て、子どもと一緒にレンタルして見て…再放送をいちばんたくさん見ている連続アニメはハイジかトムとジェリーか)、たいていの作品は物足りなく感じる、ということに気付いた。
アニメは原作とは乖離しているという意見も聞いたことがあるけれども、この映画と比較してみてもやはりアニメ版が圧倒的に楽しいし感動的。乖離しててもいいやん!あんなに面白いんやから!と思っちゃう。
原作ではハイジもおじいさんも信仰に救われる。アニメ版にはそれが描かれていなかったが、そこは日本人向けにそうしたのかなと思っていた。
おじいさんはハイジとの出逢いによって、最後は信仰心と、そして他者との関わりを取り戻す。それが人にとってとても大切なものだというメッセージがあり、物語の主軸のひとつだと思った。
この映画にはその感動も描かれておらず残念だった。
ただ、風景がとても美しく見応えがあり、そこはアニメ版よりも迫力がある。とはいえ、アニメ版も充分に美しい。あの風景はほんとにスイスの山々をリアルに描いてあったんだな(高畑さんや宮崎さんたちが実際に行って見てきたから)ということを再認識した。
あと、ロッテンマイヤーさんが若くて美人。だんなさまを好きみたいだった。
チネッテは意地悪だけど、アニメや原作よりは親しみやすい感じ。
セバスチャンはセバスチャンでやっぱりいい人。肝付兼太さんも宮内幸平さんも麻生美代子さんも亡くなってしまった。
アニメ版の感想みたいになってしまった。
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