復讐して、何が悪い。
悪党よ、お前の罪は、お前の死でしか償えない。
自動車工場で工場長を営んでいたスタンリー・ヒル。
彼は妻を愛し、家族と共に平穏に暮らしていた。
だがある日、再就職面接の帰りにスタンリーと妻は強盗に襲われ、目の前で妻を殺されてしまう。
犯人は逮捕されるが、その男はギャングと関わっておりアッサリ釈放されてしまう。
妻殺しの犯人が野放しにされ怒りに燃えるスタンリーは、武器の封印を解き、かつての仲間デニスに協力を依頼する。
もはや言うまでもないだろうが(爆)スタンリーは元特殊工作員で殺しのプロフェッショナルだったのだ!!!
スタンリーとデニスはバイオレンス捜査で犯人に迫るが、案の定この事件にはデカい裏が隠されていた。(いつもの)
妻を殺され復讐の鬼と化した元特殊工作員の戦いを描く、リベンジ・アクション。
監督は「ブロブ/宇宙からの不明物体」「マスク」のチャック・ラッセル氏。
そして主演は「サタデー・ナイト・フィーバー」「フェイス/オフ」のジョン・トラボルタ氏。
何とな~く気分転換に再鑑賞したのでせっかくだから再レビュー。
いいね!してくれた人はすみません。
お話はよくある復讐もの。
「主人公が実は元○○だった!」というのも耳にタコが出来る程聞いた話だし、「実は事件の裏には陰謀が…」的なアレコレもありがちで、とても2010年代の映画とは思えぬほど捻りがない。w
主人公が復讐まっしぐらな割に残された家族に対する配慮が足りなさすぎるし、終始主人公側に展開が有利に進むので、お話に関してはやや難アリ。
とは言え、そこはベテラン監督のチャック・ラッセルさんが手掛けているだけあって、ストレートな内容を純粋にサクッと楽しめた。
アクション演出はシンプルだが、「ジョン・ウィック」シリーズ等でお馴染みの「87イレブン・アクション・デザイン」が手掛けているだけあって、銃撃戦も肉弾戦もキレッキレ。
悪人側がどいつもこいつも軒並みクソ野郎揃いなので躊躇なく殺られまくる展開はありがちだけどしっかりと溜飲が下がる。
ドラマ自体はそこまで目新しくないがテンポは良いし、昔の相棒とのバディ物の要素もあって悪く無い。
ラストもバッドエンドかと思いきや、まさかのハッピーエンドで鑑賞後の余韻もスッキリ。
やっぱりアクション映画である以上、悪党をやっつけてスッキリ爽快に終われる展開の方が良いよね。w
全体的にはB級感満載だし、粗も多め。
良くも悪くも「午後のロードショー」が似合う感じの内容だが、個人的には好きなタイプの映画なので、アレな所は気にせず気楽に楽しめました。
この手の「午後ロー」的なアクション物が好きなら見て損はしないと思います。
ランタイムも91分とコンパクトで見やすいので、暇つぶしにもピッタリ。