器物損壊、落書き、盗難等々、孤児院イチの問題児リッキーはニュージーランドの山奥に住む夫婦・ベラとヘクターの元に里子として出される。
早々に家出をするリッキーだが木々生い茂る山奥では数百メートルの逃避行が限界だった。
そんな彼をベラは神の如き愛で迎え入れ、リッキーも次第に心を開くが、ベラは突然還らぬ人となってしまう。
愛する人の死とハナから里子に反対だったヘクターはリッキーを突き放し、家庭環境の変化から児童福祉局もリッキーを引き取ろうとする。
リッキーは山奥へとサバイブの旅へ出るが早々に遭難、土地勘のあるヘクターに救助されるも世間ではヘクターがリッキーを拉致し山奥で逃げているとニュースに！
こうしてクソガキとクソジジイの山奥サバイブ逃避行が始まるのだった！
監督は「MCU作品なんて一本も観てないぜ！」とノリノリで『マイティー・ソー バトルロイヤル』を撮ったタイカ・ワイティティ。
コメディ色が強いわけでもないのですが、基本軽いノリで凸凹コンビの山奥逃避行を描くのですが、とにかくニュージーランドの自然が美しい！
ロードオブザリングのロケ地ともなったこともあり、確信犯的にそのネタをぶっ込んだりするあたりこの監督らしいなと。
物語というよりデップー2でクソガキミュータントを演じたジュリアン・デニソンと大人になりきれない大人をジュラパで演じたサム・ニールのバディムービーを楽しむスタイル。
年齢も趣味も違いいがみ合っていた2人が次第に打ち解けていく姿に心がほっこりする1本です。
いやぁ面白かった！
