ケッセルランを12パーセクで飛んだ船だってハンソロが自慢するシーンが4でありますけど、そういう細かいところが補完されていくのはファンとしてはとても楽しい感覚。
さらにこの物語の後ふたりが向かうのは、あのタトゥイーン。きっとデカい仕事とはジャバ・ザ・ハットの仕事で、結局賞金首になってルークたちと出会うのでしょう。
さらにさらに、ギャンブルでミレニアムファルコンをとられたランドはベスピンで執政官として反乱軍に協力し、ハンソロたちと再会。ファルコンにもエピソード6で乗船してL3と再会!!繋がるね!
内容も全然悪くないです。二転三転の騙し合いや駆け引き、ミレニアムファルコンでの大冒険!ほろ苦い結末も、アウトローなハンソロが主役だからこそできたこと。
最後にレジスタンスからの誘いを断り、「いつかその気になればな」と答えるハンソロが、何年も後に反乱軍の中心メンバーとして大活躍し、銀河の英雄になると考えるとニヤニヤしちゃう。
スターウォーズっぽくない話しではあるが、そんなに酷評されるほどかなぁというくらいにはしっかりまとめられ、ちゃんと着地できている作品と。
ただ、このストーリーがスターウォーズ本編に上手く絡み合ってるかと言われればなかなか微妙。正直、あっても無くても変わらない内容になってしまっている。
ハンソロの人生って、これまで映画以外の形で何度か言及されているわけで。
なんなら、「エースパイロットとして有望株であったが、帝国軍の奴隷だったチューバッカを助けたことで軍を追放になり、賞金首の運び屋として追われるようになる」って従来の設定の方が好きだし、ハンソロっぽい。
でも、ハンソロとチューイが並んでいるだけで許せちゃうんですよ。これで2人の始まりも、終わりも見届けてしまった。苦しい終わりを知っているからこそ、そっと肩に手を置いてハンソロに寄り添うチューイの背中が切ない。やっぱなんだかんだ言いつつみんなハンソロとチューイ大好きなんだよな。スターウォーズと言えば、この2人というくらいには良いキャラ。
いろいろな評価があるとは思うけれど、ファンなら絶対一見の価値ありなスピンオフなのでは。