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アリータ:バトル・エンジェルのkiritoのレビュー・感想・評価

3.9
【Darkness evolve】

変化し続けるこの戦場では、進化無き者は生き残れない。

木城ゆきと「銃夢」の実写化。
間違えられがちだが監督はロバート・ロドリゲスであり、脚本がジェームズキャメロンである。

この映画は昨年から劇場で予告が公開されていた。
予告の段階では、アニメのように目が大きい少女に違和感をおぼえ、とっつきにくい印象だったが、いざ映画を観てみると特に違和感がなく、物語に自然に入り込めた。

天空に存在する都市、そして地上に住む人々。
人は地上から上に行くためには「モーターボール」と呼ばれる試合で勝ちあがらなければならない。
地上では女性を狙った連続殺人事件が起きており、また賞金稼ぎのハンターが目を光らせていた。
そんなおり、医師のイドは、鉄くずのごみ山の中から、生きたアンドロイド(仮)を発見する。

「AI」「ブレードランナー」「レディ・プレイヤー1」等々と既視感を覚える街並み。

本作は、おそらく劇場で楽しめるタイプの劇場映画である。
脚本には悩ましい部分もあり、目をつぶりたい。
しかし、映像・迫力は文句なしで素晴らしかった。
特に戦闘シーンも比較的多く、スローモーションを含めた演出や、スピード感ある演出が交互に効果的に作用しあっていた。

ただ、自分の中では、クライマックスのシーンが完全に中盤であり、終盤にカタルシスが得られなかったのは非常に残念だった。このあたりは月の裏側で話そう。

1歩間違えば、B級映画にもなり下がる可能性のある作品であったと思うが、映像が進化した今だからこそチープなものにとどまらず、良作になったといえる。

前日先行上映で視聴(IMAX3D)。

↓ガチ感想。

2019.2.21
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