このレビューはネタバレを含みます
憎しみの全てを塊にして
お前にぶつけよう
思い出せ
思い出せ
自分がしたことを
苦しい。観たというより観てしまったという『サラの鍵』の衝撃と少し似ている。ホロコーストを語るモノは数あれど、こんな視点で描かれるなんて…。
誰の立場にたっても幸せからは程遠いし、戦争の爪痕の大きさ…これはもうなにしたって埋まらないんだろうなぁと感じる。
ドイツでは元ナチス隊員の裁判が未だ行われていて、90何才の被告が法廷で証言する。誰も彼も歳をとりすぎた。自分のコトは自分が一番よくわかってるはずなのに…皆嘘をつく。人間だから。自分可愛さにどこまでも。どこまでも。
でもあなたが一番覚えてる。自分が何をしたのか。自分が何者なのか。