ラグナロクの足音

手紙は憶えているのラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

手紙は憶えている(2015年製作の映画)
4.0
ナチスによるホロコースト被害者の失われた記憶をめぐる復讐劇。映画の構成が大掛かりなマジックみたいだ。1人目のターゲットから3人目までの間に、ゼブの主観にカメラを通すことで、彼があたかも元ユダヤ人の囚人であるということが強く印象づけられ、衝撃のラストにつながる。過ちってのは消せないものか。ゼブにすべてを急かしたウィリアムはたぶんただ懲らしめることが目的でこうなるとは予想してなかったんじゃないかな。そう思いたいな。復讐からはなにも生まれない。
ラグナロクの足音

ラグナロクの足音