ちろる

親愛なるきみへのちろるのレビュー・感想・評価

親愛なるきみへ(2010年製作の映画)
3.7
きみに読む物語と同じ原作者とだけあって話の展開が少し似ているような感覚がある。
目新しい感じはないものの、主人公のチャニング テイタムとのアマンダ セイフライドが思いっきり美男美女だったので、美しいラブストーリーとしては十分堪能できた。
互いに惹かれあって、あっという間に恋に落ちて。
もつ他の人と一緒になるだなんて考えられないくらいに愛し合っていたとしても、どうしようもない事情で共になれない恋人同士はいる。
2人の交わす手紙のやり取りの内容までとっても美しかったので途切れ始めた文通と、希望を失ったジョンの表現する怒りに近い悲しみがやりきれなかった中盤。
サヴァナが受け入れた運命に仕方ないと思うか、なんで?と思うかは人それぞれだと思うけども、ジョンとサヴァナ2人ともがあまりに優しくてその思いやりの深さが見ている側のもどかしさを生んでしまう。
個人的には「きみ読む」アリーとノアの激しさと身勝手さが欲しかった。

この物語がもしこの2人の恋愛模様だけだったらもっと評価低かったかもしれない。
けれど、ジョンの父親の深い静かな愛があってこの作品が少し崇高になった気がする。
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