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キセキ あの日のソビトのkiritoのレビュー・感想・評価

キセキ あの日のソビト(2017年製作の映画)
3.7
【キセキ】

この映画が評価されてる要因は多分、主人公たちの家族の人間模様・心理模様が丁寧に描かれてることにあると思う。

ご存知GReeeeNの誕生物語。

GReeeeNの曲は聴きますし、顔出ししてないこと、歯科医師ってくらいの知識で鑑賞。

まずこんな…壮絶なご家庭だったのかと。
お父さんが医者ってとこでエリート一家ってのはわかるものの、お父さんが厳格すぎる。
『やくざよりこわい』ってのも頷ける。


この映画を見るとなんであんな真っ直ぐな歌詞なのかってことがちょっとわかると思います。

特に、父と兄と弟の関係は一つの要因。
お父さんの気持ちもわかる、お兄ちゃんの気持ちもわかる、弟の方気持ちもわかる。
多分そういう上手い作りにこの映画がしてくれてると思うのですが。

そして、そう感じさせてくれるのは俳優人の演技力でしょう。
松坂桃李と菅田将暉の兄弟が素晴らしかったですが、お父さん役の小林薫が味があってめちゃくちゃ好きでした。

結構クスッとできる場面もあり、ティーンを中心に見やすい映画となってます。


ただ、GReeeeNのメンバーが出会う過程はもっと描いて欲しかった。
このままだとGReeeeNのリーダー?の映画になっちゃう気が…

※あと、個人的に主人公と重なる場面もあり、今日からまた頑張ろうと前向きにさせてくれた映画なのでその点でも評価上がってます。

2017.2.1
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