Rosso

キセキ あの日のソビトのRossoのレビュー・感想・評価

キセキ あの日のソビト(2017年製作の映画)
3.3
開幕メタルなハードでガチャガチャな音楽(僕個人的にこれ系苦手です)に、え?桃李くんと菅田くんが兄弟設定?という落とし込めるか不安な配役に、メジャーデビューも俺たちの音楽ができねえ!なモヤモヤテンプレ展開に、なーんか不自然且つ頻繁なぶった切りカットな撮り方と、やべえぞ合わねえ。って要素が多かった割には、
まずまず良かったです最終的に。

ただこの映画のカタルシスは父にあるよ。
嫌いだねえ本当に。ついでに母も嫌い。大嫌い。
家の中での絶対的な存在として君臨し、どうせ幼い頃から“父は絶対君主”と洗脳してるから、
菅田くんがああ育つわけでしょ。
それで忽那汐里ちゃんに あっ...と察せられこれもう埒あかねえな判定されるんでしょ。
はあ...(やるせないため息)

俺の歩んだ道及び蓄えた価値観が如何なる時も正しい!
そこに噛み付くなら拳の鉄槌を!なんて害悪勢、まだ絶滅してないんすかねえ。悲しいなあ。

桃李くんの役も葛藤が激しいよなあ。そのまま親父のような人間に成り下がるエンドだって十分あり得る転換点がありながらよく耐えて弟ファーストでいられました。
たいへんよくできました。

まあなんというか、
映画の見せ方とかシナリオとか台詞に唸るのではなく、着色はしてるんだろうがそれぞれの人物描写と桃李&菅田、そしてGReeeeNの曲、
これらに尽きるな。良さは。

ああ、あと忽那汐里ちゃん、
菅田くんのピースに対するレジ内での反応及び顔、すっごい好き&羨ましいっす。
俺の喜びを俺以上に喜んでくれる忽那汐里なら全然生涯添い遂げます。お願いします。
Rosso

Rosso