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哭声 コクソンのほのネタバレレビュー・内容・結末

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

おもしろかったが評価がつけにくい。なぜなら明確な答えが存在しておらず、布石でどう構成しても答えが導けそうだから。キミだけのコクソンをつくろう。
謎解きの答えは監督のなかではあるかもしれないがそれを表現する意図が無さそう、なのでサスペンスとして評価が難しい。

前半はシュールな笑いを誘うシーンも多かったが、後半は不気味なサスペンス。
村を巻き込む怪異と宗教バトル、負傷者や死亡者がどんどん増えるのが怖い。アジア映画っぽい湿り気と韓国映画の乾いたバイオレンスが絶妙。影の使い方がうまい。ラストの謎の女との邂逅や日本呪術師の正体がわかるシーンなど。

ジョングの行動によって、作中の全ての儀式は完遂しなかった。その結果があのバッドエンド?かな。娘を思う父親の情と身勝手な暴れ様。

あとは食事シーンの多さが印象的。前半はジョングたちの人間臭さ、後半は豹変したヒョジンの食肉など不気味さを表していた。
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