たらお

哭声 コクソンのたらおのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
3.2
田舎で起きる謎の殺人事件。それが全ての始まり。奇妙な事が立て続けに起きて主人公の娘にも魔の手が及びます。
毒キノコ、謎の儀式、祈祷師によるお祓い、悪霊、山に一人で住む謎の日本人、正体不明の女性。謎が謎を呼んでいきます。
一体何が真実なのか、何を信じればいいのか。皆疑心暗鬼に包まれながら物語が進行していきますが、作中で明確な解答は出されません。それぞれの解釈次第で物語を楽しむスタイルなのでしょうね。
人の身では抗えない超常的な存在がいるのは確かなのですが。
お祓いシーンは半分ギャグだと思いました。

しかし2時間半ものボリュームなのですが、やや中だるみが……
土着信仰を取り扱っており、雰囲気は出ているのですけどね。
主人公も娘のために動いてるのですが、後半までは頼りないし、葛藤しているんじゃなくて優柔不断なだけですよね。この人が余計なことしなければ拗れることなかったでしょうに。
色々な要素盛り込もうとした結果やや味がぼやけちゃったような感じがあるので、ちょっと残念です。
あ、見所のひとつである國村隼さんの作中における存在感と演技力は絶賛します。
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