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哭声 コクソンのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.3
平和な田舎の村に、得体の知れないよそ者(國村隼)が現れる。彼がいつ、なぜこの村に来たのかを誰も知らなかった。
男についての謎めいた噂が広がるにつれて、村人が自身の家族を惨殺する事件が多発していく。
殺人を犯した村人は、必ず濁った眼に湿疹で爛れた肌をして、言葉を発することもできない状態で現場にいるのだった。
事件を担当する村の警官ジョング(クァク・ドウォン)は、自分の娘に殺人犯たちと同じ湿疹があることに気付く。
ジョングは娘を救うためによそ者を追い詰めていくが、そのことで村は混乱の渦となっていき、事態は思わぬ展開に向かっていく……。
ある日本人の登場と共に起こる怪事件の謎を警察官が追っていくストーリーの中に、横溝正史的土着ミステリーな要素や「エクソシスト」的なオカルトの要素もあり、怪事件を引き起こした犯人探しは容疑者が謎の日本人の他にも怪しい奴らが登場して、最後まで読めません。「アシュラ」での冷酷な検事と違って娘を溺愛するお人好しな警察官を演じるクァク・ドウォンの熱演も良いですが、國村準演じる謎の日本人がミステリアスで無気味です。ラストのオチがどのようにも解釈出来るもので、何回でも見て真相を確かめたくなる傑作ミステリーホラー映画です。
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