MayumiI

哭声 コクソンのMayumiIのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.0
あまり予備知識なく鑑賞。 のどかな村で残虐な殺人事件が続く。 村人たちは山に住む得体のしれない日本人(國村準)の仕業だと噂するのだが…。 犯人は誰なのか、謎解きをしようと一生懸命見ていたのだが、途中から自分の感覚がおかしくなってしまって…。 まさにカオスという感じだった。 映画の初めに聖書の引用があり、 (彼らは恐れ驚いて、霊を見ているのだと思った。 そこでイエスが言われた、「なぜおじ惑っているのか。どうして心に疑いを起すのか。 わたしの手や足を見なさい。まさしくわたしなのだ。さわって見なさい。霊には肉や骨はないが、あなたがたが見るとおり、わたしにはあるのだ」。) 最後の國村準とイサムのやりとりで、なんだか少しだけわかった気がした。 映画の内容や結末に関してはわからないことだらけだが、 真実はその人が何を信じるかによるのかな。 主人公の情けない警官、娘を守ろうとするクァク・ドウォンは、ちょっとソン・ガンホに似て憎めなくていい。娘のヒョジン役のキム・ファニちゃん、体当たりですごいと思った。 父と娘のやり取りも好き。 そして何より國村準さん、怪しい。 彼は悪魔なのか、祈祷師なのか、キリストなのか…やっぱりカオスなのだった。
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