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アリー/ スター誕生のtomひでのレビュー・感想・評価

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
3.0

1937年スタア誕生、1959年スタア誕生、1979年スター誕生、2018年アリー/スター誕生と4度作られた映画「スター誕生」。何度もリメイクされるこの映画の魅力はタイトルの華々しさとは真逆のスターが抱える内なる苦しみを描いているところにあると思う。

自分は1937年版はまだ観ていないが、この「アリー/スター誕生」で37年版以降の三作品は観たことになる。各作品とも制作年代の影響を反映した独自の味わいがあり、なかなか見応えがある。

79年版の時に設定が俳優から歌手という変更があり、この作品も歌手という設定で作られている。歌手という設定は観ている観客(映画の中とこの映画を観ている観客両方)を納得させるだけの歌唱力が必要となるので、主演を演じる俳優がとても限定されてしまう。今回はレディーガガがスター役を演じているので歌唱力という点でも申し分なかった。歌だけでなくガガの俳優としての演技もなかなか良かったと思う。

回想カット、ジャックがピアノを弾き語る「もう誰も愛せない」を聴くアリーのシーンはグッとくる。自分はレディーガガは全く聴かないが、ファンはとても満足できる作品なのではと思う。
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