賢太郎

アリー/ スター誕生の賢太郎のレビュー・感想・評価

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
4.7
★2019年劇場鑑賞作品2作目

ガガ様の真髄。楽曲の良さ。演出の良さ。
正直自分がグレイテスト・ショーマンやララランド等のミュージカル系統作品に弱い(作品に没入してしまう)ことは分かっていたので、今回も自然とその形に。。。
5.0から−したのは個人的に結末がアレだったから。これは未鑑賞の方も居ると思うのでこれ以上は触れないでおきますが。

つい今朝、グラミー賞受賞式で今作の代表曲である「shallow」のパフォーマンスを観ました。そして1つ部門でも見事に受賞!彼女のスピーチがアリーのあのスピーチに被って見えたのは僕だけでは無いはずです。本当に楽曲が"心に響き渡る"楽曲ばかりで、ガガ様とブラッドリー・クーパーの2人の共鳴が見事。アリーが次第にスターへと駆け上っていく最中、ジャック(ブラッドリー・クーパー)はドラッグと酒に溺れて堕落していく相反する姿が象徴的。最初に出会った頃と気付いたら立ち位置が逆転してしまっているかのような錯覚に陥ります。スターへの道だけでなく、2人の関係性についてが本筋だったのである意味ラブストーリーとしても作品として完結していましたね。

アリーが最後にあの楽曲を歌うシーンに込められた心情は、アリーにしか分からないのだろうと思います。気付いたら本当に泣かされてしまいました。各方面で絶賛されている以上に傑作です。

"チャンスを掴めるか掴めないか"は自分次第。そしてそのチャンスを掴めたからといって必ずしも"幸せになれる"とは限らない。それでも【誰にでも出来ることではなく自分にしか出来ないこと】がある。メッセージ性の強さに終始心を打たれました。
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