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くすぐりのtsuyocinemaのレビュー・感想・評価

くすぐり(2016年製作の映画)
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【くすぐり/Tickled】
ニュージーランドのテレビ局の記者デイビッドはネットで「くすぐり耐久選手権」なる存在を知る。若い男たちがくすぐりに耐えることで賞金を得られるトンチキな大会に興味を抱き、主催団体JOMに取材を申し込むと、自身のセクシャリティを誹謗中傷する返信がくる。
他意のない取材申し込みに対して不可解な反応を感じたデイビッドは強い関心を持ち、調査を初めてまもなくドキュメンタリー作品にすることを決意。
するとJOMの弁護士から訴訟を起こすことと代理人をニュージーランドに送る旨の連絡が来る。
真相を探れば探るほど不可解さが増し、くすぐり動画というパロディの裏にどす黒い闇が浮かび上がるドキュメンタリー。

本作は「誰が何のためにこの大会を主催し、なぜ真相を探そうとする人間を執拗に攻撃するのか?」というものなので、中身に踏み込むとネタバレでしかない。
ただギリギリ内容に触れずに感想を述べると
「暇と金と(権力)を持った悪意ある人間がインターネットを使うとマジ大量破壊兵器化するな」「デジタルタトゥーの脅威からリテラシー教育が必要だ」「(実力行使する/しないという意味で)ボンボン力の怖さ」みたいな当たり前な感じになったが、冒頭のトンチキ感から想像できないくらい面白うすら怖いです。
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