第二次世界大戦時のイタリアでムッソリーニを救出した事で気を良くしたヒトラーは、次なる作戦にイギリスの首相チャーチルの拉致を命じた。その命を受けたドイツ特殊部隊の様子を描いた戦争映画。
イギリスの首相を拉致しようとする、とてつもなく重要な任務。どこまでが実話でどこまでがフィクションなのか、実際のところは分かりませんが、かなりリアリティーのある作風に仕上がっています。
立案から準備、そして潜入と作戦が進行していく様子をじっくり描いています。ただ中盤までは地味すぎる形だからか、ちょっと退屈さを感じましたね。後半から連合国側に作戦がバレて派手な戦いへと転向。火力の差で追い詰められるドイツ側。それでも諦めないシュタイナー中佐。ラストに意外な結末が用意されているのもポイントです。
マイケル・ケイン、先日逝去したドナルド・サザーランド、ロバート・デュバルと当時も後年も活躍する名優たちが引っ張る物語。監督はジョン・スタージェス。「大脱走」の監督ですが、流石にあの作品ほどの完成度には及びません。でも硬派な戦争映画を求めるなら割と当たりの作品かと思います。