偏見を持たれたオギーが、その魅力で周りの人々の意識を変えて、やがてそれは感動的な体験へと帰結する…
的な映画予告だったように感じたのですが、
この表現は間違ってはいませんけど、正しくも無かったです。
劇中で校長が発する
「プルマンくん(オギー)は見た目を変えることが出来ない。でも、私たちの見方を変えることはできる」
という台詞は、この作品のテーマを簡潔に表した言葉です。
実はこの作品で偏見、偏ったものの見方をしてるのは主人公のオギー自身もです。
オギーを始めとする、周りの人間たちがどのように関わり合い、そしてどのようにお互いの見方を変えていくのか…という人間関係の変遷が本作品の最大の魅力ではないでしょうか。
あくまで作中では、偏見を持たれやすい外見のオギーにスポットが当てられていますが、偏った見方というのは誰しもが日常的に直面する事象であると思います。
この「ワンダー」という作品は日常でスルーしがちな【人を異なった視点で見ることの大切さ】を思い出させてくれる素敵な作品です。
学校教育の場や、大人と子どもが一緒に見ることをオススメしたいです。