ジョン大夫

劇場版ポケットモンスター ココのジョン大夫のネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ポケモンを劇場鑑賞するのは久しぶりです。
私は初代ポケモン世代で思い出補正もあるとは思うのですが、「ミュウツーの逆襲」から「水の都の守り神」まで、時折思い出しては素晴らしい映像体験だったと思うぐらいには思い入れがあります。

最近は「大人も感動出来る」という謳い文句に非常に弱くなり、「では感動しに行こう」という腹積もりで鑑賞した次第です。
ただ、私の感受性が衰えてしまったせいでしょうか…。
何というか設定に無理ないか?
設定雑じゃないか?
という部分に焦点が行ってしまい、そこまで没入出来ませんでした。

気になった点としては、
・ココの幼年期に、ザルードがココの親探しに街に行っている→街とジャングルは陸続き、どころか物語の現在時点でジャングルに調査隊の人間が出入りしている→サトシに会うまで人間を見た事がない?
・タイレーツの1匹が、密閉された状態の花火筒の中に落ちている
・自分はザルード(ポケモン)じゃないから技が使えないと葛藤していたココが終盤技を使う→奇跡じゃ!

といった点が気になってしまいました。
勿論良かった点もあり、
・ポケモン語を話すココと、サトシのコミュニケーションにピカチュウを通訳に立てる
・ポケモンと人間という2つの視点を持つココに、異なる価値観同士の共存の可能性を見出す

など、設定をもっと磨けばより良い作品になったのではないかと、非常に惜しかった印象で終わりました。
ジョン大夫

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