あんず

ワンダー 君は太陽のあんずのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.2
今更ですが、やっと観る覚悟ができました。

ストーリーは想像した通りだったけれど、それでも涙と鼻水で顔が膨らむまで泣きました。でもそれが優しい涙だったというのが、なによりも嬉しかったです。

オギーはもちろん、彼の周りのひとりひとりのストーリーを紡いだ作品になっていて、オギーの苦しみは計り知れないけど、胸を痛めたり、悩んだり、傷つけられたりしているのはオギーだけじゃないという描き方がとても良かったです。

そして相手を知ることの大切さ、手を差し伸べることの大切さを学びました。「親切なことを」「人の内面を」どれも当たり前のことなのに忘れていました。
さりげない優しさと強さに触れて、何気ないシーンにも涙がこぼれ落ちます。

特にオギーの家族が素晴らしかったです。
厳しく優しくユーモアたっぶりで温かく、だからこそオギーもヴィアも笑顔になれていたんだと思います。

嬉しくて涙を浮かべる母親ジュリア・ロバーツがどの作品よりも美しく、ユーモアのセンスが抜群の父親オーウェン・ウィルソンがどの作品よりも魅力的。

彼は支えられて、これからもどんどん強くなっていくんだろうな。
宿命は変えられないけど、運命って変えられる!
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