けーはち

ダーク・クライムのけーはちのレビュー・感想・評価

ダーク・クライム(2016年製作の映画)
2.4
定年間際のジム・キャリーが、一度迷宮入りした変態地下風俗クラブでの殺人事件を追う、シリアスかつ陰鬱で淫靡な実話ベース刑事スリラー。犯罪モノに「ダーク」とか「クライム」とか冴えないダメ邦題の典型だと思ったらまさか原題通り。

ジャケには「ジム・キャリー完全復活」「この事件は誰にも解けない‼」の文字が躍るが、Rotten Tomatoes批評家支持0%、全米が酷評。暗く寒いポーランドを舞台に(実話の舞台のポーランドで撮っているが、「ポーランドの人がみんな東欧なまりの英語で喋るの」みたいなことをマジに考えてはダメ)顔芸コメディ封印熱演ジム・キャリーが浮かばれない。

謎を解くキーは事件関係者しか知りえない事実を事細かに小説にしている変態エロ小説家なのだが「物証なしで切り上げた捜査を、本人の自白頼りに再開し、やはり物証なしで詰めきれない」等の行き当たりばったり展開はあまりにもあまり。