半兵衛

浮雲の半兵衛のレビュー・感想・評価

浮雲(1955年製作の映画)
3.5
白黒映像の美しさ、戦前から戦後まで数奇な人生を歩むことになる高峰秀子の熱演など見所はたくさんあるけれど、肝心の相手役である森雅之のキャラクターが乗れず。

イケメンではあるけれど生活力がゼロに等しく、そのくせ行くところで女にモテて手をつけまくりトラブルも起こす、大人になればなるほどリアリティを感じなくなる設定だと思う。岡田茉莉子と見つめあって数分で関係を結ぶなんてありえない。ヒロインの高峰秀子の脳内にのみ存在する妄想キャラクターではと思ってしまう。
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