あみるかん

Death Note/デスノートのあみるかんのレビュー・感想・評価

Death Note/デスノート(2017年製作の映画)
2.7
日本の人気漫画『DEATH NOTE』をNETFLIXがハリウッドで実写化。日本の映画業界はこの作品から「実写化の役割はできもしない原作の忠実な再現ではない」という事をしっかりと学ぶべきだと思う。
意見は分かれると思いますが、天才ではない普通の高校生のライトや、感情に流されまくるLの姿は新鮮で楽しめました。

ただし、脚本の粗が目立つ様にも感じます。全体的に登場人物たちの行動が雑で詰めが甘いです。
また、演出もB級臭く感じました。ホラー映画で活躍する監督を起用しているため仕方ないのかもしれませんが、死神リュークの登場シーンがいちいち派手。それが作品の全体の雰囲気に合っておらず、非常に安っぽいという印象を受けました。また、ダークな雰囲気の作品にも関わらず明るい音楽がかかっているのも違和感を感じました。

原作の頭脳戦バトルを求めてこの作品を観ると全く楽しめませんが、普通の人間しかいない世界にデスノートが現れたらどうなるのだろう、というifストーリーとしてはそれなりに面白い作品なのではないかと思います。私は原作の頭脳戦を期待していたので少し拍子抜けしてしまいましたが…
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