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シュガー・ラッシュ:オンラインのhajime363のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

※ところどころ、書き途中。時間があるときに書く!

前作が好きなので、かなり期待して劇場に足を運びましたが、予想以上の大傑作でした。
個人的に途中から「ララランド」的なテーマを重ね合わせてました笑(ある意味で倦怠夫婦モノ)

◆テーマの普遍性
物語は“あるトラブル”をキッカケに、現状の生活を維持することが難しくなることを起点に始まる。
変化の無い日常への復帰を願うラルフ、トラブル解決は望みつつも変化の無い日常への不満を自問自答するヴェネロペ。

考え方の違う他者をどのように尊重し、どのような関係性(距離感)を築くのか?

恋愛関係ではなく“友情”であることが更に解釈に幅を持たせています。僕は倦怠夫婦(妻が転職考えてるけど…みたいな)だと思って観ていましたが、監督のインタビューでは親子にも置き換えることが出来ると書いてありました。
ことほど左様に、普遍的なテーマかつ観る人によって如何様にも解釈できると思います。すごい映画です!

◆ドラマとして(心理的変化・成長)
ラルフは前作において、ヴェネロペに認められることで自己を肯定できました(悪役への自己嫌悪から“your my hero”へ)
今作では、その関係性に依存してしまい変化を恐れるあまり自己中心的な思考に陥ってしまいます。
そして、物語終盤。ある事件を通して、そんな醜い自分と向き合う(物理的に笑)ことで他者を尊重する大切さを学びます(無意識に人を傷付けていたことに気付かされる)

一方、ヴェネロペには“王道プリンセス的な自己発見”が用意されています。多くは語りません笑
(ここのメタ的な感じ、さすがシュガーラッシュです)

◆プリンセス描写
本作においてディズニープリンセスが勢揃いする。しかも、皆パーカーに着替える。
パンフ曰く、ヴェネロペがディズニープリンセスの仲間入りをするための場面らしい。
ともすると、時代を反映してきたディズニープリンセス観を毀損する可能性も孕んでいる。
それは、“王子さまに選ばれる存在”であった過去のプリンセスが時代と共に在り方を変えてきたプリンセスと同居することにより起きうる事態である。
それに対する回答は




◆友達の対比
ヴェネロペにはラルフ以外の友達ができる。それはディズニープリンセスとシャンクである。これらを対比して考えてみる。
先天的特徴(生い立ち、環境)に共感して許容するプリンセス、後天的特徴(能力)に共感して許容するシャンク。
関与の仕方について見てみる。
“水面を見つめる”という抽象的なアドバイスを与えるプリンセス。一方、


◆世界観
前作の“コンセントの中”も素晴らしかったですが、今作のインターネットも流石です。擬人化の作り込み&遊び心が見ていて楽しい!ありがとうディズニー!
個人的に好きなのはポップアップ広告です。

◆原題:Ralph Breaks the Internet
日本のディズニーってミスリードしてでもキャッチーなタイトル付けるから好きじゃないです。リメンバーミー(原題:coco)とか特に。
今回で言うと、タイトルで展開が明示されているので、不器用で壊し屋のラルフが“如何にして”インターネットを壊すのか?の過程が強調される役割がありますし…
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