ロビン

バード・インフェルノ 死鳥菌のロビンのレビュー・感想・評価

3.4
鳥を媒介した突然変異のウィルスが中国で大発生する。
感染は次から次へ、人々に驚異的なスピードで広がりやがて全世界へと拡大していく。。
ジャケ写と邦題のせいでB級ホラー映画のように感じられてしまうが、内容はいたって真面目。

ちょっと今のコロナウイルスの状況に似ていたので鑑賞。
「フェイクドキュメンタリー」的な感じの作風。
このコロナ渦の状況を体験していなければ、あまり予算の無い作品で突っ込みどころも満載で、正直めちゃめちゃつまらない作品かもしれないけど、現状の世の中で観ると“なるほどな”という感じで観れる。
作中のウィルスの致死率の高さを除けば、今の状況と似ていてるように感じるところも多い。
尺も短いのでサクっと観れちゃうのも良い。

マスクは中国製だから入ってこないというシーンがあったが、これはコロナウイルスが流行した初期の頃と同じだ。

ウィルス流行の第二波や第三波などといった言葉は、この時からちゃんとあったんだね。

看護師の恋人が言うセリフ「医療現場はまるで地雷原だ、辞めて欲しい」には、実際看護師とかの医療従事者のいる家族の気持ちそのものだなと。。

この作品ではワクチンはフランスが一番最初に開発し製造する。
ちなみに、この作品でもワクチンの開発には少なくとも5〜6ヶ月要すると言っている。
そしてフランスはワクチンを国有化して他国に供給しないと言い出す!
そこでアメリカは特許を無視してワクチンを生産すると断言。
しかしフランス政府は他国からの経済制裁を恐れてワクチンを供給するようになるというくだりは面白い。
そして、ワクチン接種は医療従事者が優先となっている。

そして作品の中でこのウィルスはどんどん変異していき致死率も感染力も強くなる。
今のコロナウイルスもどんどん変異していきこの作品のようにならないとも限らない。。

そしてラストは終息しないで終わるという描写が逆に好き。
ロビン

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