Risa

ぼくと魔法の言葉たちのRisaのレビュー・感想・評価

ぼくと魔法の言葉たち(2016年製作の映画)
4.0
映像:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
音楽:⭐️⭐️⭐️
ストーリー:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
泣ける:⭐️⭐️
笑える:
怖い:
ためになる:⭐️⭐️⭐️

2歳の時、自閉症と診断されたオーウェン。
そこから6歳まで、彼は人と会話をすることができなくなってしまった。
家族も諦めかけていたある日のこと、オーウェンが呟いている何かが、「リトルマーメイド」のアリエルに出てくるセリフであることに気付く。
さらには、父親がオーウェンが大好きなキャラクターである「アラジン」のイアーゴになりきってオーウェンに話しかけてみると、オーウェンはそれにハッキリとした口調で応えたのだった…

ここまでが前半部分で、ホームビデオ、クレヨンのようなタッチのアニメーション、家族とオーウェンへのインタビュー映像などを使って語られていきます。
(このアニメーションですが、イラストや動きに味があって目が釘付けになりました😳👏🏻)

そして後半部分は現在のオーウェンに密着し、高校卒業から一人暮らし、恋愛、就職、フランスでの講演などを経験する様子を映しています。

自閉症の少年オーウェンにとって、目まぐるしく変化する世界は刺激が強すぎたそうで、だからこそ、ずっと変化することのないアニメーションの世界が心地良かったし、その中でも、感情が分かりやすく表現されたディズニーアニメははまりやすかったという経緯があるようです。

ディズニーアニメはオーウェンに言葉を取り戻してくれたし、今でもオーウェンの生活に欠かせない要素です。そういう意味では、ディズニーの世界はオーウェンに多大な影響を与えたきたし、これからも与えてくれるのだろうと思います。
一方で「ディズニーアニメが教えられないこともある」とお兄さんが語っているのが印象的でした。
確かに、失恋からの立ち直り方、子どものつくり方、社会で働くということ、講演会で自分の気持ちを伝える方法なんて、ディズニーアニメは教えてくれないよね…😅🌀

実際、オーウェンがディズニーの世界には出てこない困難にぶつかり、苦悩する様子が映されています。
(気持ちが言葉や行動に素直に表現されていて、こちらも辛くなる…)
でも同時に、オーウェン自身の頑張り、そして家族や周りの人の協力によって、着実にそれらを乗り切っている様子も映されていて、とても前向きな気持ちになりました!!
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