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ニコラス・ウィントンと669人の子どもたちのmacachinekeのレビュー・感想・評価

4.6
戦時下のチェコスロヴァキアで669人のユダヤ人の子どもたちを国外に里親制度で送り込むキンダートランスファーをたった一人で行った、イギリスのシンドラー、ニコラス・ウィントンのドキュメンタリー。
こんな人いたんだー。
すごいなー。
しかもそのことをずっと誰にも言わず、割と最近妻が屋根裏部屋で子どもたちの写真が載ったスクラップブックを見つけて発覚。
この妻が奮闘して世の中にこの事が知られることになり、命の恩人を知ることができたあの頃のユダヤ人の子どもたちがやっとお礼を言えたと喜ぶ姿が収められています。
ひとりでこんなことを成し遂げるなんてほんとに驚くばかりです。
ニコラス・ウィントンは2015年に大往生で亡くなられましたが彼が救ったたくさんの命はずっと子孫にも彼のことを語り継ぐことでしょう。
イギリス人で全く関係ない彼と、ユダヤ人の子どもたちを温かく受け入れた家族。勇気を出して子供を手放し、おそらく大虐殺で亡くなったその親たち。いろんな人たちの力が働いて多くの命が救われたことを知れてよかったです。小さなことでも何か私もしたいと思いました。
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