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シークレット・オブ・モンスターのtweedleriddleのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます


浦沢直樹のMONSTERみを感じ、観たかったやつ。
誰かのレビューを見た通り、上記作品を連想させたかと思えば異なるものであり、タイトルは原題のほうがしっくりくる内容。

少女かと見間違うほどの少年が、父親の仕事の都合で、祖国アメリカから異国フランスに引越し、慣れない環境の中、彼を知らない人からは少女だと間違えられ、両親の厳しい躾けのなか反抗していく…
唯一の安らぎであったメイドのモナも辞めさせられ…。そして自分1人でフランス語を勉強し、フランス語を教えてもらっていた村娘を自ら解雇したことは親の真似であり、自立しようとしている。

最後には年月が経ち、大人になった彼は独裁者になっていた(本当の父親が誰だかわかるのは別に置いておいて)

これらが独裁者になる過程なのかと思えば、物足りない感じがするが、それが子ども時代の世界すべてであり、大人が勝手に想像するほど、彼の世界は大きくはないので、独裁者になる要素としては十分だったのかなと。

これから何か起きるのではというホラー・スリラーにも感じ不安にさせる音楽が凄かった(ずっと緊張感)、衣装や背景美術はずっと観ていられるほど作り込まれていて好みだった。
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